ペルム紀末の大量絶滅によって空いた空席を埋めるように繁栄したのがクルロタルシ類というワニの祖先にあたるグループで、9mにもなる大型のものもいた。恐竜や翼竜、魚竜もこの時代に登場し、まさによく知られた中世代らしい生態系の序章といった雰囲気だ。この頃には単弓類のなかから哺乳類も現れたが、まだネズミほどの大きさのもので化石も少数なため、わからないことが多い。この時代の終わりにはまた大量絶滅が発生し、大型のクルロタルシ類は絶滅してしまい、これもその後の恐竜の繁栄に繋がった。この三畳紀から白亜紀までの時代をまとめて中世代と呼ぶ。