巨大な大陸を、シダ植物の大森林が覆った。酸素濃度は現在の倍になり、巨大な蟲たちが繁栄した。
彼らの獲物にもなっていたのが、私たちの祖先である陸上進出を果たした四肢動物たちだ。この頃までは樹木を分解する菌類がまだおらず、倒木はそのまま地面に埋もれ化石になった。
これが現在の石炭である。気中の二酸化炭素をどんどん化石として地中に閉じ込めてしまったので、石炭紀の後半はどんどん寒冷化が進み、この大森林は寒冷化が原因で衰退してしまう。
なおこの時代の終盤に、ようやく樹木を分解できる菌類が現れ、石炭ではなく倒木は土に変わった。石炭大量生産の時代は幕を閉じる。
ステノディクティア・イドプティルス
ムカシアミバネムシという絶滅した昆虫の成虫と幼虫ではないかといわれている。
ムカシアミバネムシ
石炭紀に反映した昆虫。胸部に翅のように平たくのびたパーツがあり、ぱっと見六対の翅があるように見える。
ウロコディルス
8cm程度の水生両生類。ペルム紀のディプロカウルスと同じグループに属するが特殊化の程度は低い。
クラッシギリヌス
水生に再適応した両生類。まだ小さな手足があり、 進化の途中感がある。
オフィデルペトン
完全に水生もしくは地中性適応を果たしたとされる両生類。今回は水生適応説で復元した。
デンデルペトン
非常に原始的な分椎目という両生類のなかま。まだ聴覚を獲得していない。
ヒロノムス
最初紀の有羊膜類で、羊膜で守られた乾燥に強い卵を産むことで完全に陸生適応するに至った。
ミクロブラキス
全長15cmほどの絶滅両生類。
コエルロサウラヴス Coelurosauravus jaekeli
ペルム紀に生息した滑空するトカゲ。現在もトビトカゲという似た爬虫類がいるがトビトカゲは長い肋骨を広げて滑空するのに対し、こちらは皮膚から新しい翼の骨を形成している。