エディアカラ紀 -6億3500万年前〜5億4200万年前- この時代から見つかっている化石は、骨も殻もない柔らかな生物ばかりです。このことからは身を守る必要がなかった。つまりまだ弱肉強食のない平和な世界だったと表現されることもあります。この時代の後半の地層からは1mm以下の微小なトゲや殻状の化石が見つかります。本格的な食物連鎖が始まった証です。 ディッキンソニア・トリブラキディウム エディアカラン紀の生物群を代表する2種。体は柔らかく、左右非対称だ。 イカイア・キンベレラ イカイアは「這った痕」と共に見つかった。キンベレラはフォーク状の腕で堆積物を食べていた。 微小硬骨格化石群 エディアカラン紀後期からカンブリア紀序盤に見つかる微小化石群。1mm以下の硬い殻や棘のようなものでできていて、当時の生物が防御用にそうした組織を発達させた。つまり食物連鎖が本格化し始めていたことがわかる。