新第三紀の古生物 -2303万年前〜258万年前- 世界的な寒冷化と山脈の発達によって、乾燥した草原地帯が発達した。草原では消化しにくいイネ科の植物が大繁栄し、それに適応したウシやガゼルのような偶蹄類が勢力を広げ、同じくその草原地帯に進出したのが人間の祖先である類人猿だ。新第三紀はヒトが直立二足歩行デビューした時代で、草原で立ち上がれば遠くまで見渡すこともでき、自分を大きく見せることもできた。そして自由になった両手はものを持ち歩いたり投げたりすることができ、石器などの道具使用がより自由になった。 アクロフォカ・アルデスムス 初期の鰭脚類。アクロフォカはヒョウアザラシのように流線型なのが特徴。アルデスムスは現在では絶滅してしまった分類群の独特な鰭脚類だ。 イカロニクテリス 見つかっている最古のコウモリ。現在のコウモリにはない尻尾がある。