この時代から見つかっている化石は、骨も殻もない柔らかな生物ばかりです。 このことからは身を守る必要がなかった。つまりまだ弱肉強食のない平和な世界だったと 表現されることもあります。この時代の後半の地層からは1mm以下の微

高い遊泳能力や、視力、硬い外骨格や捕食器官をそなえた生物がたくさん発見されています。 どれも獲物を追ったり天敵から身を守るために必要な能力であり、エディアカラン紀に栄えた ような無防備な生物は生き残れず絶滅してしまったと

サンゴやウミユリなどが現れ、複雑化した海洋環境は生物の多様化をさらに広げる下地になりました。カメロケラスのような数mを超える大型の生物が現れ始めたのはこの時期です。 しかし何らかの原因により、第一の大量絶滅が発

非常に化石が少なく、他にも増して謎の多い時代です。海ではウミサソリという大型の節足動物が繁栄していたことがわかっています。この頃に地球の大気圏に形成されたオゾン層が宇宙からの有害な紫外線を防ぐようになったため、植物や小さ

海では巨大な甲冑魚や、後半現れたサメたちが激しい生存競争を戦っていた。 そんな激しい戦地から河川環境に逃れた一部の魚類は、干上がったり貧酸素になりやすい環境で 肺呼吸を獲得する。鰭の一部は手足へ進化し、陸上進出への準備が

巨大な大陸を、シダ植物の大森林が覆った。酸素濃度は現在の倍になり、巨大な蟲たちが繁栄した。 彼らの獲物にもなっていたのが、私たちの祖先である陸上進出を果たした四肢動物たちだ。この頃までは樹木を分解する菌類がまだおらず、倒

各大陸が合体し、超大陸パンゲアを形成した時代です。寒く乾燥した過酷な時代でした。様々な両生類や爬虫類がくらし、中でも単弓類という我々哺乳類の祖先にあたる爬虫類グループが多様化・大型化し繁栄していましたが、この時代の終わり

この三畳紀から白亜紀までの時代を中世代と呼びます。ペルム紀末の大量絶滅によって空いた空席を埋めるように現れ繁栄したのがクルロタルシ類というワニの祖先にあたるグループで、9mにもなる大型のものも多数いました。恐竜や翼竜、魚

大型のクルロタルシ類が滅んだことをきっかけに大繁栄を掴んだのが恐竜でした。ペルム紀に完成した超大陸パンゲアは再び分裂し、すみかを隔たれた中生代の生き物たちは多様な進化を遂げていきます。 陸地ではソテツやイチョウといった大

大陸移動の結果、現代と似たような世界地図が出来あがってきました。それぞれの大陸で進化した恐竜たちはより特殊化を極めていきます。 その中でもジュラ紀から姿を見せていた羽毛恐竜の一部が本格的に鳥類へと進化しました。森林では花

古第三期から現代までをまとめて新生代と呼んでいます。隕石によって崩壊した生態系は数百万年かけて回復し、恐竜たちの空いたニッチを埋めたのが哺乳類や鳥類でした。温暖な森林が広がる陸地では大型の鳥類やサイのような葉を食べる哺乳

寒冷化と山脈の発達によって乾燥した草原地帯が発達しました。草原では消化しにくいイネ科の植物が大繁栄し、それに適応したウシ科などの偶蹄類が多様性を広げることになりました。同じくその草原地帯に進出したのが、我々の祖先の類人猿

第四紀はヒト属の出現で始まります。さまざまなヒトの一族が世界中で進化しましたが、7万年前に我々の祖先であるホモ・サピエンスがアフリカから世界中に拡散をはじめ、それと同時にマンモスをはじめとした多くの大型哺乳類が世界中で姿